カンデラは、インフィニオン テクノロジーズ社(以下、インフィニオン社)のHMI ツール認定プログラムにおいて、「TraveoⅡ-
グラフィックコントロールファミリ」のパートナーとして初めて認定されました。
インフィニオン社は、「TraveoⅡグラフィックコントローラ」でHMI ソフトウェアを使用する際に、顧客の開発負荷の軽減と満足
度の保証のために、この特別な評価プログラムを設けています。
カンデラは長年にわたり、インフィニオングループのサイプレス セミコンダクタ社と共に、リファレンスボードAmber S6J3200
からTraveoⅡグラフィックMCU(CYT4DNxxx)を含むTraveo シリーズに最適なHMI ソリューションを提供してきました。その
実績から、カンデラはこの度インフィニオン社の最新HMI ツール認定プログラムに参加し、“インフィニオン社のデバイス
「TVII-C CPU」を使用して、GPU(Graphics Processing Unit)が提供するすべてのハードウェア機能を活用しながら、カンデ
ラのHMI 開発ツールの「CGI Studio」で作成したフルバーチャル・アニメーション・インストルメントクラスターと、湾曲状のデュ
アルヘッドアップディスプレイを実装する”という、難易度の高いプログラムの認定要件をクリアいたしました。
フルバーチャル・アニメーション・インストルメントクラスターの作成における難題は、2 つのメーター間のアニメーションメディ
アのカバーフローの実装でした。インストルメントクラスターのすべてのメディア・グラフィックスは2 次元仕様となっていたた
め、カバーフロー全体を2.5 次元で表示し、3次元と同様の奥行きを追加した距離画像としました。この2.5 次元の実装のた
めに、すべてのオブジェクトの変換行列を動的に変更する機能を搭載しました。
さらに、フルバーチャル・アニメーション・インストルメントクラスターとデュアルヘッドアップディスプレイ(HuD)は、従来のフレ
ームバッファ描画のためのIBO(Imagine-based operation)をはじめ、BLIT エンジンのパフォーマンスを向上させメモリを削減
するLBO(Line-based operation)、VRAM のメモリ消費量を削減するOTF(On-the-fly mode) といった、3 種類の異なるレイ
ヤータイプをベースに実装しました。
HuD は従来、平面に投影する場合とフロントガラスに投影する場合の、2 つの異なるモードでの設定が必要でした。ここでも
前述の2.5 次元表示のための変換行列と同様に、フロントガラスの曲がりをシミュレートするために、反りによる歪みは、ディ
スプレイの反り機能を使用して作成しました。このHuD のユースケースの中で「CGI Studio」は、TraveoⅡの描画エンジンに
よるテキストレンダリングにも対応しています。
TraveoⅡ上に「CGI Studio」で作成されたフルバーチャルインストルメントクラスターと湾曲状のデュアルヘッドアップディスプレイ
カンデラの最高経営責任者(CEO)であるラインハルト・ヒューリヒトは次のように述べています。
「インフィニオン社のTraveo シリーズと「CGI Studio」は最高に相性が良いため、カンデラがインフィニオン社の認定ツールパ
ートナーとなったことで、両社のお客様がローメモリフットプリントに特化した強力なHMI ソリューションを作成できることを大
変嬉しく思います。」
また、インフィニオン社のオートモーティブ・マイクロコントローラ・ビジネス・ユニットのシニア・ディレクターであるSven Natus
氏は次のように述べています。
「高品質かつコストパフォーマンスの良いHMI ソリューションの実装は、当社にとって大きな課題でした。当社は長年にわた
り、Traveo シリーズにおいてカンデラ社と提携してきました。今回のカンデラ社の認定取得により、我々のパートナーシップ
はさらに発展しました。お客様は、我々が提供するあらゆるシステムから最高のパフォーマンスを引き出しながら、迅速かつ
容易にHMI 設計を実装できます。」
カンデラは組み込みソフトウェア開発における20 年以上の実績と幅広い顧客ベースのもとに、機能豊富でカスタマイズ可能
な製品を提供しています。今後もHMI のニーズに沿ったソリューションを提供するために、ユーザーおよび業界パートナーと
緊密に協力していきます。
5,000 万台にも及ぶ搭載実績を持つ HMI ソリューションhttps://www.artspark.co.jp/candera_interview/
インフィニオン テクノロジーズ社について
インフィニオン テクノロジーズ社は、暮らしをより便利に、安全に、エコに革新する半導体分野の世界的リーダーです。明る
い未来の扉を開く鍵になる半導体をつくることが、使命だと考えています。2019 会計年度 (9 月決算) の売上高は80 億ユ
ーロ、従業員は世界全体で約4 万6,700 人。2020 年4 月のサイプレス社 (本社: 米国) 買収により、世界の半導体メーカ
ー上位10 社となりました。
インフィニオン テクノロジーズ社は、ドイツのフランクフルト証券取引市場(銘柄コード: IFX)、米国では店頭取引市場の
OTCQX(銘柄コード: IFNNY)に上場しています。 詳細については、 www.infineon.com/jp をご覧ください。
カンデラについて
カンデラは、自動車および様々な産業における世界の顧客向けの主要なHMI ツールプロバイダーであり開発パートナーで
す。主にHMI 開発および組み込みソフトウェアの分野におけるソフトウェアサービスの提供と、CGI Studio ツール環境でお
客様をサポートしています。Candera GmbH(オーストリア/リンツ)と、カンデラ ジャパン(東京/新宿)は、どちらもアートス
パークホールディングス(東京/新宿)のグループ会社です。
Candera GmbH:https://cgistudio.at/ja/
カンデラ ジャパン:https://www.canderajp.co.jp/
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株式会社カンデラ ジャパン 広報担当 原田 洋子
〒160-0023 東京都新宿区西新宿4-15-7 パシフィックマークス新宿パークサイド2F
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